プロジェクト概要

プロジェクトについて

コンドームが破れた、避妊に失敗した、性暴力被害にあった…

どんなに気をつけていても、誰にでも起こりうるできごと

できる限り早く、72時間以内に服用することで高い確率で妊娠を防ぐことができる緊急避妊薬(通称 アフターピル)

海外では約90ヵ国で、薬局で薬剤師から購入することができ、一部の国では無料で提供されています。
一方、日本では、医師の診療と処方箋、そして高額な費用(約6000円から2万円程度)を要します。

緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクトは、女性が健康を守るために、安心して、適切かつ安全に、緊急避妊薬にアクセスできる社会の実現を目指します。

ビジョン

意図しない妊娠のリスクを抱えたすべての女性が安心して、適切かつ安全に、緊急避妊薬にアクセスできる社会

ミッション

緊急避妊薬へのアクセス改善

  • 緊急避妊薬を薬局で安心して適切かつ安全に入手できるようにすること
  • 現行の対面診療およびオンライン診療の体制を整備、強化、周知すること

上記を求める市民の声を集め、国、関係各所にその声を届ける

ゴール

意図しない妊娠のリスクを抱えたすべての女性が、

  • 緊急避妊薬を処方箋の必要なく、薬局で薬剤師から安心して購入できる
  • 緊急避妊薬の対面診療およびオンライン診療を安心して受けられる
  • 緊急避妊薬の入手を経済的理由で断念することのないように、費用を下げる
  • 適切かつ安全に緊急避妊薬を使用できるように、適切な情報やサービスが提供される

アクション

  • 緊急避妊薬に関する理解を深める勉強会
  • 緊急避妊薬へのアクセス改善を求める声を集める署名キャンペーン
  • 国、関係各所に緊急避妊薬を必要とする声を届ける声明・要望書
  • 緊急避妊薬のニーズと課題を明らかにする調査

大切にすること

身体的、精神的、社会的に良好な状態で、自分の体のことを自分で決められる‘セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利)’を尊重する。

これまでの取り組み

勉強会

第1回 院内勉強会 2018年12月7日 14:30-17:00

「生きづらさを抱える女の子たちの心と身体を守るには?性の健康の課題を語ろう!」

<支援の現場から>
一般社団法人 若草プロジェクト 村木 太郎/NPO法人 BOND プロジェクト 橘 ジュン

<当事者の声>
NPO 法人ピルコン 染矢 明日香/#なんでないのプロジェクト 福田 和子

<医療の現場から>
産婦人科医 遠見 才希子

開催報告はこちらから→

第2回 院内勉強会 2019年3月12日 17:00-19:30​

「オンライン診療?OTC 化?薬局販売?ジェネリック薬発売決定?緊急避妊薬のアクセス諸課題を考える

「緊急避妊薬を巡る現状とアクセスの課題」 産婦人科医 遠見才希子

「海外の先進事例に学ぶ緊急避妊政策」 #なんでないのプロジェクト 福田和子

「性教育・当事者の視点から考える緊急避妊薬」 NPO 法人ピルコン 染矢明日香

開催報告はこちらから→

第3回 院内勉強会 2019年5月16日 17:00-19:30​

「緊急避妊薬の安全で迅速なアクセスの確保 ~オンライン診療の課題とこれからを考える~」

「緊急避妊薬のアクセスを巡る課題の整理」産婦人科医 遠見 才希子

「臨床の現場から考える緊急避妊薬アクセスの課題」産婦人科医 対馬 ルリ子

「当事者の視点で考える緊急避妊薬~調査結果から見えてきた緊急避妊のリアル~」#なんでないのプロジェクト 福田 和子

開催報告はこちらから→

第4回 院内勉強会 2019年11月12日 15:00-17:30​

子ども達の健やかな未来を守る、包括的性教育~大人がまず知っておきたいこと~」

「国際スタンダードから考える日本の包括的性教育の課題」NPO法人 ピルコン 染矢 明日香

「産婦人科医が⾏う性教育の実際と教科書や医療における課題」産婦人科医 遠見 才希子

「LGBT や子どもの権利の視点から」弁護士 山下 敏雅

開催報告はこちらから→

第5回 院内勉強会 2020年6月17日 13:00-15:00

「新型コロナウイルス感染症の影響下における妊娠不安の実態と緊急避妊薬の課題」

「10代の妊娠相談から見る新型コロナウイルスの影響と今後必要な対策」NPO法人ピルコン 染矢 明日香

「新型コロナウイルスと妊娠不安/緊急避妊薬 1545人の調査結果から」#なんでないのプロジェクト 福田 和子

「緊急避妊薬の対面診療・オンライン診療の実際と今後の課題」産婦人科医 遠見 才希子

開催報告はこちらから

調査

第1回ウェブ調査

「1566人の調査結果から浮かび上がる日本の緊急避妊薬を巡る現状」

実施期間:2019年5月4日~5月15日

回答者数:1566人

実施責任者:#なんでないのプロジェクト

調査結果はこちらから→

第2回ウェブ調査​

第2回ウェブ調査 

「新型コロナウイルスと妊娠不安/緊急避妊薬」

実施期間:2020年5月11日~5月20日

回答者数:1545人

実施責任者:#なんでないのプロジェクト、NPO法人 ピルコン

調査結果はこちらから→

これらの調査は#なんでないのプロジェクトが過去の調査や専門家の意見を参考に作成し、SNSを中心に調査協力について拡散し、ウェブ画面上で回答を得ています。したがって、本件に関して問題意識が高い層にリーチしている可能性などがあり、調査結果を分析、利用する上では留意しなければいけない点が多くありますので取扱いにご注意ください。

引用・転載等の際は「#なんでないのプロジェクト調べ」と出典明記をお願いします。メディア掲載される場合は、必ず事前にお問い合わせください。

これまでの取り組みと緊急避妊薬に関する国の動き

院内勉強会の開催、署名キャンペーン等​
2011年   緊急避妊専用薬「ノルレボ錠」発売
2017年厚労省「医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議」において賛成大多数のパブリックコメントであったが、緊急避妊薬のスイッチOTC化は否決
 緊急避妊薬の課題解決に向けて、医師、薬剤師、国民を含めた議論が必要との見解が示された。
2018年9月緊急避妊薬のアクセス改善を求めるオンライン署名キャンペーンを開始(NPO法人 ピルコン、#なんでないのプロジェクト)
 11月根本匠厚労相(当時)が参院厚生労働委員会で、緊急避妊薬に関して「OTC化について再度議論を行うことは妨げられていない」と発言
 12月第1回 院内勉強会「生きづらさを抱える女の子たちの心と身体を守るには?性の健康の課題を語ろう!」を開催 
2019年1月厚労省「オンライン診療の適切な実施に関する指針の見直しに関する検討会」において初診対面診療の例外としてオンライン診療における緊急避妊について議論を開始 
 2月フリマサイトを通じ外国製の緊急避妊薬を無許可で販売した男性が逮捕
 3月第2回 院内勉強会「オンライン診療?OTC 化?薬局販売?ジェネリック薬発売決定?緊急避妊薬のアクセス諸課題を考える」を開催 
 3月緊急避妊専用薬のジェネリック薬「レボノルゲストレルF」発売
 5月第3回 院内勉強会「緊急避妊薬の安全で迅速なアクセスの確保 ~オンライン診療の課題とこれからを考える~」を開催 
 5月第1回ウェブ調査「1566人の調査結果から浮かび上がる日本の緊急避妊薬を巡る現状」結果を公表(#なんでないのプロジェクト)
 7月緊急避妊薬のオンライン診療が要件付きで承認(※下線線リンク
 厚労省「オンライン診療の適切な実施に関する指針」を一部改訂 
 11月第4回 院内勉強会「子ども達の健やかな未来を守る、包括的性教育~大人がまず知っておきたいこと~」を開催
2020年4月厚労省「新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえたオンライン診療」を開始
      新型コロナウイルス感染症の拡大に際して時限的・特例的取扱いとして、電話やオンライン診療による初診や服薬指導が実施可能に(麻薬及び向精神薬は除く)
 5月第2回ウェブ調査「新型コロナウイルスと妊娠不安/緊急避妊薬」を実施(#なんでないのプロジェクト、NPO法人 ピルコン)
 5月内閣府の規制改革推進会議は「一般用医薬品(スイッチOTC)選択肢の拡大に向けた意見」を公表 「緊急避妊薬など海外の多くの国でOTC化されている成分が日本では承認されていない」と言及
 6月緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト発足

共同代表

遠見 才希子(えんみ さきこ)​​

産婦人科専門医
筑波大学大学院ヒューマン・ケア科学専攻社会精神保健学分野博士課程

2005年、医大生の頃から中学校や高校で性教育活動を行い全国700校以上で講演。書籍「ひとりじゃない」(ディスカヴァー21)、DVD教材「自分と相手を大切にするって?えんみちゃんからのメッセージ」(一般社団法人 日本家族計画協会)。2011年、聖マリアンナ医科大学卒業後、亀田総合病院、湘南藤沢徳洲会病院などで勤務。

染矢 明日香(そめや あすか)

NPO法人ピルコン理事長

自身の経験をきっかけに、慶應義塾大学在学中にピルコンを設立。
民間企業のマーケティング職を経て、2013年にピルコンをNPO法人化・ 現職。中高生や若者、保護者・支援者向けに包括的な性教育として「性の健康・リレーションシップ教育」の講演やイベント、動画などを活用した啓発活動の他、専門家との連携のもと性教育教材の作成を手がける。

福田 和子(ふくだ かずこ)

#なんでないのプロジェクト 代表
スウェーデンヨーテボリ大学大学院公衆衛生学修士課程

She Decides SRHRアクティビスト世界の25人、 Women Deliver Young Leader 2020選出。スウェーデンへの留学をきっかけに、日本の性の健康をめぐる環境があまりに整っていないことに問題意識を持ち、「#なんでないの プロジェクト」を開始。性で傷つくのではなく、人生豊かになる社会を目指して、執筆や講演活動などを行う。

プロジェクト設立にあたって

私たちはこれまで、産婦人科医、NPO代表、若者、というそれぞれ別の視点から、意図しない妊娠や性暴力を防ぐための活動に取り組み、そのなかで「日本では緊急避妊薬の入手にあたってハードルがある」ということを問題視していました。

2018年より3人が中心となって、衆議院議員会館で院内勉強会を開催し、厚生労働省の緊急避妊薬に関する検討会議の一般傍聴にも参加しました。そこで私たちが痛切に感じたのは「当事者の女性目線での議論がされていないのではないか?」「緊急避妊薬が必要となる女性の背景や心境が理解されていないのではないか?」ということでした。

避妊や家族計画は、女性や子どもの健康管理に不可欠であり、どんな状況においても重要な問題です。私たちは、市民の声を集めて国や関係各所に届け、当事者の女性の声を含めて議論していく必要性を強く感じ、「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト」を発足しました。

日本で生活する私たち一人ひとりの身体的、精神的、社会的な健康を守るために、意図しない妊娠のリスクを抱えたすべての女性が、安心して、適切かつ安全に緊急避妊にアクセスできる社会、セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ*が尊重される社会を目指します。

2020年6月

セクシュアル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利)とは、性や子どもを産むことに関わるすべてにおいて、身体的にも、精神的にも、社会的にも良好な状態であり、自分の意思が尊重され、自分の体のことを自分で決められることです。お互いの権利を尊重し、安全で満足できる性生活をもつこと、子どもを産むかどうか、産むならいつ何人産むかを決められること、適切な情報とサービスを受けることなどが含まれます。

NPO法人 ピルコン、#なんでないのプロジェクトの緊急避妊薬に関する活動と、当プロジェクトの活動に重複がみられることをご了承くださいますようお願いします。