当事者の声

私が緊急避妊薬の薬局での入手に賛成する理由

もし薬局で、安心して、適切に、安全に、緊急避妊薬が手に入ったら

2020年5月に実施したウェブ調査に届いた皆さんの声を一部紹介します。
個人が特定されないよう配慮しています。

学生の頃、お正月三ヶ日にコンドームでの避妊に失敗し、病院を探すのに苦労したため。手軽に手に入れられると安心できます。

20代女性​

学生時代、交際していない相手との合意のない性行為があり、心身が傷つき、10年以上PTSDの治療をしています。コンドームが脱落しており妊娠の可能性がある状態でした。一人でインターネットを調べてアフターピルの存在を知り、慌てて婦人科で経緯を話し処方してもらいました。幸い、平日の午前中に受診できたため服用できましたが、土日や夜間、または実家のある田舎では、一人でアクセスするのが困難だったと思います。また、1万5千円もの価格は学生にとって大変な高額でした。ドラッグストアで千円台で買えるようになることを望みます。

30代女性

受診のハードルが高い。もし学生の頃に緊急避妊薬が必要な事態になっていたら、誰にも相談できず、病院にも行けずに諦めていたかもしれない。

20代女性

私自身、父親からの性的虐待、レイプを受けて、相談機関に連絡するのも嫌で、でも、妊娠は怖くて。私のような想いをしてほしくないです。

20代女性・大学生

20歳の頃に避妊に失敗し、緊急避妊薬を使用しました。たまたま平日の昼間で受診できたからよかったですが、そうでない場合もあると思います。緊急避妊薬は時間制限があり、いつでも手に入らないと時期を逃して使えなくなるものだから、薬局などで購入できれば助かる人はたくさんいると思います。

30代女性

診察代と処方代合わせて3万円ほど必要だった。それでも妊娠はしたくなかったし、服用した。相手もサポートすると言葉では伝えてくれたが金銭的な補助はなく、正直高価で情けなくなった。

20代女性・大学生

コンドームが破けてしまって、次の生理まで気が気ではなかった経験があります。

30代女性

以前、緊急避妊薬を使う経験がありました。すぐ病院に行ける状態では無い場合、診察の手間がないと安心だと思います。

20代女性

病院探しの手間、行こうと思っていた病院が閉まっていたときの不安、開院時間と都合の合わなさから、私がアフターピルを服用できたのは幸福な方なのだと思ってしまった。「幸福な方」ではなくて、「当たり前」なんだと思いたかった。

20代女性・大学生

自分がその時に存在を知らなかった。あれば飲んでいた。結果的に流産になったけどもし産まれていたら殺したかもしれない。しかも学生で未成年。お金があったかもわからない。

40代女性

母親が性暴力された経験を私に話してくれたとき、アフターピルは事件性がないと当時は直ぐに処方してくれなかったと聞いた。どこの誰か名前も顔も見たことない人の子供が出来てしまうかもしれない恐怖は体験者にしか分からないと聞かされ続けてきたから、避妊の重要性はどんな形であれ、みんなが対等に手に入らなければいけないと思う。

10代女性

一度だけ緊急避妊薬をのんだことがあるが、その時に初めてその存在を知った。処方箋なしで薬局で買えるとなれば認知度も高まると思うし、望まれずに生まれてくる子どもは圧倒的に減るように思う。

30代女性

昨年、高校生の子どもに妊娠不安があり、私はこの際、病院に行ったときに低用量ピルを常時飲むようにしよう、と何度か話したのですが、いまだに本人は病院に行くのに抵抗があるらしく…。昨年のそれは結局、妊娠はしていなかったのですが、なにぶん相手とはまだ付き合っており、いつ何時また同じような事態になるかも知れず、そうなった時に緊急避難的に親としては使いたいのです。

50代以上女性

以前避妊に失敗したのが、金曜の夜だった。診療を受け付けてくれるところがなく、そのままになってしまった。その時妊娠しなかったのはラッキーとしか言いようがなく、次の生理が来るまで不安でしかたなかった。あの時、薬局で緊急避妊薬が買えていたら、と今でも思う。

30代女性

11年前と9年前に、当時交際していた男性から性的DVを受けて二回の望まない妊娠と流産・中絶の経験があります。精神的にも苦しめられ、精神障害者手帳を交付されるまでになり、まだ傷が癒える見込みすらありません。あのときもし緊急避妊薬が手に入れば、知っていれば、こんな思いをしなくてよかったのかと考えるととてもやるせないです。せめて今後私のような思いをする人が減ることを祈ります。

20代女性

若者だけの問題ではありません。子供を持つ・持たないは全ての年齢の女性ひとりひとりに自由な選択が許されていてほしいです。

20代女性

診療費も若い時期には負担になります。若い人達を守りたく賛成します。

50代以上女性

過去に婦人科にアフターピルをもらいに行った時、10年前だと約2万円しました。昨年もらいに行った時にも1万円しました。周りが妊婦さんばかりでなんだかうしろめたく思いました。

30代女性

緊急避妊薬を産婦人科で処方してもらった経験から。敷居が高い。時間が限られているから。

40代女性

意図しない妊娠をしたかもしれないと思ったときは不安で不安で、生理が来るまで「妊娠したかも」「お腹に赤ちゃんがいるかも」「この気持ち悪さや胸の張りは超初期症状?」とずっと心配しなければならない。それが解消されるなら飲みたいが、正直5000円以上となるとバイトのできない学生には大きい出費だと思う。親に言わずに飲みたくてもどうやってお金をつくろうか迷ってしまう。

20代女性・大学生

行為中に避妊具が破損した際、電車で時間をかけて医者まで行った経験があり、非常に不便だったから。

20代男性

コンドームでの避妊に失敗したことがあり(途中で破れていた)、その時とても怖かった。さらに産婦人科に貰いに行くのにはとても勇気がいる。緊急時に使いたいのだから、出来るだけハードルを低くするべき。

20代女性

学生で産婦人科を訪れるには勇気がいるし、病院があいている時間に学校があって行けない。

10代女性・大学生

昔、土曜日の夜にゴムが外れた事があった。月曜日朝一番に行けばいいとわかっているものの、病院に行くまで気が気じゃなかった。薬局で買えるならすぐに服用できてすぐに安心できる。

30代女性

72時間という制限があるなか、例えば地方では病院が遠くて自力ですぐに処方を受けられなかったり週末に病院が空いていなかったりします。私も実際にそういった理由で緊急避妊薬を服用出来ずに次の生理の日まで毎日不安で胸が張り裂けそうな気持ちで過ごしたことがありました。女性が自分の人生設計をしたり身を守る為に、緊急避妊薬を薬局で購入出来ればとても安心できると思います。

20代女性・大学生

10代高校生の頃に中絶経験があるので。

30代女性

4年ほど前に、今の夫と付き合っていたときにコンドームの脱落があり、産婦人科で緊急避妊薬の処方を受けました。日曜日で救急病院にいくということも頭から抜けており、月曜は仕事のため仕事のあと受診できる病院を必死に探すものの見つからず、やっと1件見つけてお願いしました。先生には早く来いと言われましたが実際には難しいです。あのとき処方箋なく薬局で入手できれば避妊の確率もあがってより安心できたと思います。

30代女性

夜間診療を行う産婦人科は、医師や助産師看護師不足の中で分娩を扱いながら対応しており、できるだけ早く内服して欲しいと思いながらも翌日の外来受診を勧めざるを得ない状況があるため。

40代女性