女性が健康を守るために、安心して、適切かつ安全に、緊急避妊薬にアクセスできる社会の実現を目指す「緊急避妊薬の薬局での入手を実現する市民プロジェクト(通称:緊急避妊薬を薬局でプロジェクト)」では、自由民主党総裁選・立憲民主党代表選が近づくなか、候補者それぞれに、緊急避妊薬OTC化についての公開質問状を送付しました。
公開質問状はこちらからご覧いただけます。
本質問状の結果について、9月20日までの回答結果をオンライン記者会見で公表をさせて頂きました。
各党の候補者の回答結果は以下の通りです。
小泉進次郎氏からは「党からの通達により回答を見送らせていただきます」との回答をいただきましたが、その他の候補者からは回答は得られませんでした。
立憲民主党代表選の各候補者の回答と理由や追記があった内容は、以下の通りです。(回答の到着順に掲載)
■枝野幸男氏:「私たち日本社会のSRHR前進に必要」
(1)緊急避妊薬OTC化:賛成
私たち日本の社会のSRHR前進に必要と考えます。
(2)OTC化期限:2024年度中・できるだけ早く/2025年度中(両方を選択)
選択的夫婦別姓などと同様に政治過程を除き既に結論は出ている問題であるからこそ拙速を避け丁寧な議論を国民と共有しながら進めたい。
(3)学校における性教育:充実させるべき
コンドーム使用率低下による妊娠や性感染症リスク増大、性暴力、DV気づきや相談機会の喪失などOTC化慎重論の懸念事項も、基本的には「性についての知識不足」または「誤った情報の蔓延」にあります。性教育と身近な相談体制の充実強化を同時並行で進めていかなければなりません。
■泉健太氏:性暴力被害者支援と共に推進すべき
(1)緊急避妊薬OTC化:賛成
私もこの件の院内集会などに参加し、アフターピル(緊急避妊薬)は処方箋なしで薬局で購入について、推進すべきと意見を表明してきました。
性暴力は、被害者の人権を傷つけ、深刻な被害を及ぼすものです。性暴力を禁止し、性暴力を性犯罪として適正に処罰するために刑事法の改正が必要であると考えています。
2018 年 6 月には、性暴力の被害者が適切な支援を受け、心身の健康の回復のために継続的な支援を受けることができるようにするために、「性暴力被害者支援法案」を衆院に提出しました。
引き続き、成立を目指して取り組んでいきます。
(2)OTC化期限:2024年度中・できるだけ早く
(3)学校における性教育:充実させるべき
■吉田晴美氏:「SRHRの実現に不可欠」
(1)緊急避妊薬OTC化:賛成
避妊の失敗や性暴力などによる「意図しない妊娠」を防ぐ緊急避妊薬のOTC化は、SRHR(性と生殖に関する健康と権利)の実現に不可欠であり、国連からも早期実現を勧告されているから。
(2)OTC化期限:2024年度中・できるだけ早く
(3)学校における性教育:充実させるべき
野田佳彦氏からは回答を得られませんでした。
オンライン記者会見で開示致しました各回答者のコメントの一覧はこちらからもご覧いただけます。